通典とは?

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通典は倭に関する記述がある唐時代の史料です。邪馬台国と思われる記述もあり、貴重な史料になっています。

通典は倭に関する記述がある唐時代の史料です。
邪馬台国と思われる記述もあり、貴重な史料になっています。

目次

通典とは

『通典(つてん)』は中国・唐時代の歴史家である杜佑(とゆう)が編纂した政治書です。
中国の歴史上初めて形式(典制)を整えた政書で、後の政治書の様式を確立しました。

豆知識

典制は、法制度を中心に過去の王朝の法制度や改革によって生じた損益を分類・記録したものです。

9部計200巻に分かれていて、他に考証1巻があり、全201巻で構成されています。

  • 食貨 12巻
  • 選挙 6巻
  • 職官(官吏) 22巻
  • 礼(祭祀) 100巻
  • 音楽 7巻
  • 兵(軍法) 15巻
  • 刑 8巻
  • 州郡(都道府県) 14巻
  • 辺防(国境防衛) 16巻
  • 考証 1巻

資料データ

著者杜佑
成立年766年製作開始~801年完成

信憑性

総合評価
( 3 )
メリット
  • 記載内容の信憑性は高い
デメリット
  • 詳しいのは唐時代だけで、唐以前の信憑性は怪しい

『通典』は紀元前の時代から唐時代(西暦756年頃)までの内容を記述していますが、特に唐時代について詳しい史料です。
中国の歴代の法令制度の沿革発展を非常によく記録している「十通」の1つに数えられており、史料の信憑性自体は高いとされています。

特に隋・唐時代の記述は、最重要文献として扱われることもあります。

一方で、唐以前の時代の内容はあまり詳しくありません。
しかも書いてあることは他の史料の引用・参照と思われるものが多いため、信憑性は怪しい部分があります。

通典は倭に関する記述がある唐時代の史料です。邪馬台国と思われる記述もあり、貴重な史料になっています。

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